志学会の目的および設立の経緯
志学会の目的は、キリスト教信仰を有する若手研究者や、研究職あるいはそれに準じる専門職を目指す大学院生(または学部生)を、交わりの機会や研究助成金を提供することによって、励まし支援することです。
志学会について
リトリート集合写真
志学会は、キリスト者の学部生・大学院・研究者の交わりです。会の趣旨に賛同される方は、どなたでも参加を歓迎いたします。
志学会のビジョン <Our Vision>
● キリスト者の研究者が、研究・教育・その他の専門的職務において、信仰を活かした良い働きをするようになることが、私たちのビジョンです。
志学会の使命と目標 <Our Mission>
● キリスト者学生が、大学において学ぶことの意味を理解し、良き学びができるよう勧める。そのなかで研究職や専門職を志す者を特に励ます。
● 研究職や専門職を志すキリスト者の大学院生や若手研究者に対し、実際的支援を提供する。
● 研究職や専門職に従事するキリスト者が、より良い働きをできるよう、学びや交わりの機会を提供する。
志学会の活動 <Our Activities>
上記の目標を達成するために、志学会では事務局を設置し、以下のように活動しています。
● 人と人とをつなげる(出会いの場の提供)
キリスト者の学部生・大学院生・研究者、また志学会のビジョンに賛同する方々のネットワーク構築を目的とした、ホームページの管理、メーリングリストの管理および拡充、名簿の管理(非公開)
学生や研究者が相互に出会い、学び、交わり、祈り励まし合う場としての、リトリートや講演会などの定期的な開催
キリスト教信仰と学問研究についての講座や講演会などを企画する諸団体・諸集会に対する、講師の紹介および派遣
● 若い世代を対象とする実際的支援
キリスト者の大学院生や若手研究者による萌芽的研究を対象とした、研究助成金の給付
若手の方々の研究や進路に関する相談に乗ることができる方々の紹介
● 文書化による知識の共有
多くの方々が信仰と学問の問題についての理解を深めることができることを目的とした、リトリートや講演会における講演等の文書化およびオンライン化
志学会では以下の信仰的立場をとります <Statement of Faith>
● 三位一体の主なる神は、この世のすべてを創造され、またたえず保持されており、神の子イエス・キリストは私たちの救い主である。
● 聖書は神の御言葉であり、私たちの信仰と行いについての最終的な権威である。
志学会は、キリスト者による研究の営みについて、以下のように理解します<Our Values>
● (学問的成果について)学術的な真理はすべて神からくるものであり、したがって、それはけっして神の創造と保持の業と矛盾しない。それゆえ、学術的な真理を求める研究者の成果は、最大限に尊重されるべきである。
● (研究者の責任)研究者は、神のしもべとして各々の研究に従事する。研究成果の応用については、人間性と環境をふくめたこの世がよりよいものとなるよう、神のしもべとしての責任を十全に受け入れて行う。
● (研究者の使命)研究者は、自然、社会、人間等についての聖書に基づいたキリスト教的世界観を学術的な研究に活かし、研究と信仰の対話に貢献し、対話の可能性と成果を他の人々と分かち合う努力をする。
● (励まし合いの必要)キリスト者である研究者が活きた信仰を積極的に維持できるよう、互いに励まし合い、互いに助け合う。
志学会の設立の経緯
「志学会」の2006年リトリート3日目の朝食風景。母の家ベテル(神戸市)にて。左からテーブルを囲んで岡村哲氏、水垣渉氏、宇都木孝一氏、有賀英子氏、有賀寿氏、大谷順彦氏、太田和功一氏、宮平光康氏。
始まりは2002年1月にさかのぼります。キリスト者学生が将来、大学やその他の研究機関で信仰を活かした研究や教育に従事するものとなる志を持 つことを励ますために、有賀寿氏(当時すぐ書房社主)が水垣渉氏(当時京都大学キリスト教学科教授兼文学部長)、大谷順彦氏(筑波大学名誉教授)、新井明 氏(日本女子大名誉教授)らに呼びかけ、第一回懇談会が開かれました。その結果、2003年から2005年まで新入生を対象とするオリエンテーションが開 かれ、2006年からは対象を学部生、院生、若い研究者にも広げたリトリートが毎年開かれるようになりました。
2006年9月には「志学会」の設立総会が開かれ、有賀寿氏が初代会長に選ばれ、実行委員会も組織されました。2008年からは、研究助成事業や定期的 な講演会も開始され、2011年には会長が大谷順彦氏にバトンタッチされ、同時に塚本良樹氏が初代主事(キリスト者学生会主事兼務)として立てられまし た。2015年より二代目主事として鎌田泰行氏が、2020年からは森田美芽氏が三代目会長として着任しました。